<COMMENT>
ある存在への執着や希望、欲望を抱いた3人が交わることで起こってしまう悲劇のさまが皮肉で痛切な物語だと感じました。
私が演じた美鈴という人物は、ある意味では、なにかを熱情的に想い続ける才能に秀でた人なのではないかと思います。純真ゆえの危なっかしさをどれほどまっすぐに演じられるか、とても緊張しました。
現場で感じた独特でじとっとした空気感が、どんなふうに切り取られているのか、私自身も楽しみです。
深川組であり、そして友人の永瀬くんと杉咲さんが出演する作品と聞いてすぐやりますと答えました。
ミステリーでありながら観ている人も自分の価値観を見つめ直せるような、誰が正しい正しくない、自分の正義を問える映画だと思います。
この作品は法律、法廷を舞台にあっち行ったりこっち行ったりと二転三転していき、
永瀬さんはじめ若手俳優の方々がどったんばったん暴れまくるスリルサスペンス劇であります。
安心のない不安のままに真っ当に進んでいくお話しです。どうか楽しんでください。
今回は出演がワンポイントでしたので
できる限りリアルに、演じすぎることのない様に、集中して演じました。
観てください。
素晴らしい作品に参加させていただきありがとうございます。現場は穏やかで居心地が良かったです。
人とは何だろうと考えさせられる作品でした。
脚本を読ませて頂いた時から
まるで
掴み所のない役だと感じてまして
現場に向けて準備をしながら掴み所を
一生懸命、探してみたのですが
上手く見つからず。
結局、何も掴めないまま現場に入ってみたところ。
深川監督からまた掴み所のないような演出を頂きながら、何とか完成した掴み所のない役でした。
これがまた何故だか楽しかったのです。
その昔、人間は法律を発明し、それを用いて世の中を治めていった。
法律は国を定めて、私たちの安全を守り、平等であると示してくれている。
ただ、法律を作るのは政治家であり、人間です。
法律を執行するのも公務員であり、人間です。
過ちを犯さない人間はいません。
あなたは、本当に法律を信じられますか?
この映画では、法律は何を守り、何が守れなかったのかを描いています。
若い3人を巡る予想のつかない法廷劇を用意して、劇場でお待ちしております。
法律の奥深さに魅入られ、弁護士として法廷に立つことを夢見ていた。
原作小説は、そんなロースクール時代のことを思い出しながら書いた僕のデビュー作です。脚本を拝読し、深川監督の想いを聞き、法律監修や撮影に立ち会わせていただく中で、物語の行間が埋まっていくような感覚を覚えて、胸がいっぱいになりました。
法律は、社会の根底に流れるルールであると同時に、不安定で理不尽な世界を生き抜くための武器にもなります。事件の謎が解き明かされたとき、法律や裁判の印象が変わっていたら、そして、黒と白の間にある灰色について考えていただけたら、とても嬉しいです。
映画の公開を心より楽しみにしております。
永瀬廉(King & Prince)
<COMMENT>
台本を読ませていただいた時に、全く法律のことに詳しく無い人でもわかりやすく、清義、美鈴、馨、誰の目線で見るかで受け取り方が変わるような物語になっていて、何度も見たくなる内容だと思いました。
「弁護士」という役については、自分が今まで密接に関わってきたことがない職業で、清義という人物の中でどのような弁護士を作り上げるか、ということも楽しみの一つでした。
実際に法廷に行ったことが無かったので、撮影前に裁判傍聴をさせていただきました。実際の法廷での思わず背筋が伸びる空気感や緊張感を肌で感じ、より「法廷遊戯」の撮影が待ち遠しくなったことを覚えています。
清義自身も他人には言えない過去を抱えていて、美鈴以外にはなかなか心を開けない人物ですが、自分も幼い頃は家の事情で引っ越しなど環境が変わることが多く、同級生にもなかなか心を開けなかったところは、清義と共通しているように思います。
3人それぞれの過去と秘密が複雑に絡まり合う、最後まで目の離せないノンストップ・トライアングル・ミステリーとなっています。どんな結末が待っているのか、ぜひ見届けてもらえると嬉しいです。